アトピーで悩むひとへ。

まず、考えてほしいこと。

たまに皮膚科の処方箋を持ってくる患者さん。

見るからにアトピーで・・・。

僕もアトピーだから、見たらだいたい分かる。

皮膚の赤み、肥厚、乾燥・・・

だから、その辛さもよく分かる。

余計に、時間をとって話をする時がある。

薬の塗り方、使い方以外にも食事、入浴、睡眠・・・。

いろんなことを聞く。

多くの人はやはり「食」への意識が薄い。

「スナック菓子とか甘いもの好きなんです」

「乳製品もよくとる」

「お風呂もかゆいからガシガシ洗う」

「食器洗剤はよく売られている洗剤」

薬も塗り方が不十分・・・・。

これも、すごくよく分かる。

まるで、過去の自分を見てるようで・・・。

たぶん、僕が言っても伝わらないかもしれない。

自分で意識しないと改善しない。

でも、キッカケは必要だと思って。

ちょっと強めに。

「アトピーが今より良くなるためにスナック菓子って必要ですか?」

と、言って薬を渡した。

アトピーを含め、生活習慣病の人たちは一体どこで、食事・生活の指導や知識を得るのだろう・・・。

病院?薬局?学校?セミナー?テレビ???

医療機関で一定の食事指導はあるだろう。

どれくらいの成果がでているのだろうか。

どれくらいの人が維持できてるのだろうか。

改善する見込みがある人をどうにか手助けしたい。

そういえば、僕も長年、皮膚科に通ったけど、食事・生活の指導なんて受けた記憶ない。

いや、言ってくれた医師や薬剤師はいたかもしれないが、記憶に残っていない。

全く。

大学病院の皮膚科にも治験で通ったけど・・・。

一度も生活習慣の指導なんて受けた事ない。

皮膚の状態も見てるのかみてないのか、触れもしない。

違う。そういう愚痴が言いたいのではなく・・・。

あ、書いてて思った。

4行前に僕は「指導を受けた事ない」と書いている。

「受けた事ない」

これだ。

受け身だったから・・・。

やはり、自ら変わろうと行動しなければ

改善しない。

どんなに名医でも、素晴らしい薬があったとしても。

自ら行動を変えなければ、良くならない。

僕は、その行動を変えるキッカケを与える薬剤師になる。